今月の特集

サーチュイン遺伝子

アンチエイジング(抗老化)に重要な役割を持つものとして、いま「サーチュイン」という遺伝子が注目されています。

サーチュイン遺伝子は、長寿遺伝子または長生き遺伝子、アンチエイジング(抗老化)遺伝子とも呼ばれ、その活性化力により生物の寿命が延びるとされています。
カロリー制限によって活性化される特長をもち、赤ワインに多く含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロールによっても活性化されます。

このサーチュイン遺伝子は、皮膚、毛髪、筋肉、骨、内臓、脳など、身体中の様々な老化を抑える作用を持つといわれています。
サーチュイン遺伝子はどなたにもある遺伝子で、この遺伝子をうまく活用することができれば、だれでも若く健康な身体を維持できるはずです。

ところが実際は、人によって老化度が異なり、同じ年齢でも明らか見た目年齢が異なることがあるのです。

“腹七分目”の食事がカギ

実はこのサーチュイン遺伝子をうまく働かすことができているのは、一部の人だけ。
この遺伝子のスイッチがオンになっているかオフになっているかが、見た目年齢の違いを生ずるのです。

そして、そのサーチュイン遺伝子をオンにするには、「カロリーを制限すること。特に“腹七分目”の食事がカギ。」

中年男性を対象に、通常の必要摂取カロリーから25%制限した食事を7週間続けてもらい、サーチュイン遺伝子の働きを調べた結果、約3週間後にはサーチュイン遺伝子が約2倍~4倍に活性化することが明らかになったのです。

すなわち、一般に代謝能が低下し、太りやすくなる中年期以降も、サーチュイン遺伝子を活性化させることは充分可能なのです。

ちなみに、カロリー制限にアンチエイジング効果があるのは、生物の進化が関係しているそうです。

カロリー制限とアンチエイジング効果

もともと人類は常に、飢餓の問題が付きまとってきました。
飢餓が続くと子孫を残すことができなくなり、その種族は滅亡してしまいます。

そのため、生命は飢餓の恐れが出てくると、繁殖できるタイミングが整うまで生殖力を温存しようとします。
老化を遅らせることで、寿命をできるだけ先に延ばし、健康を維持し続けようとサーチュイン遺伝子のスイッチが入るのです。

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